mimi5577のブログ

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日本から天才がいなくなる!

米国プリンストン大の上席研究員で、気象学者の真鍋淑郎さんが、2021年のノーベル物理学賞に選ばれた。真鍋さんは早くから、米国へ渡り、気候変動の研究に尽力された。

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真鍋さんは米国籍を取得されていて、今後も日本に戻ることなく、アメリカに居続けるようだ。

ノーベル賞受賞を受け、プリンストン大学で行われた記者会見では、なぜ国籍を変更したのかという質問が上がった。

「おもしろい質問ですね」と答えた真鍋さんは、国籍を変更した理由について、「日本の人々は、いつもお互いのことを気にしている。調和を重んじる関係性を築くから」と述べ、以下のように語った。

「日本の人々は、非常に調和を重んじる関係性を築きます。お互いが良い関係を維持するためにこれが重要です。他人を気にして、他人を邪魔するようなことは一切やりません」

「だから、日本人に質問をした時、『はい』または『いいえ』という答えが返ってきますよね。しかし、日本人が『はい』と言うとき、必ずしも『はい』を意味するわけではないのです。実は『いいえ』を意味している場合がある。なぜなら、他の人を傷つけたくないからです。とにかく、他人の気に障るようなことをしたくないのです」

その上で、真鍋さんは、アメリカではやりたいことをできる」と語る。

アメリカでは、他人の気持ちを気にする必要がありません。私も他人の気持ちを傷つけたくはありませんが、私は他の人のことを気にすることが得意ではない。アメリカでの暮らしは素晴らしいと思っています。おそらく、私のような研究者にとっては。好きな研究を何でもできるからです」

真鍋さんによると、研究のために使いたいコンピューターはすべて提供されたという。米国の充実した研究環境や、資金の潤沢さを伺わせた。

最後には、「私はまわりと協調して生きることができない。それが日本に帰りたくない理由の一つです」と語り、会場の笑いを誘った。(HUFFPOST)

アメリカは高みを目指す人にとっても寛大だ。その証拠に、才能のある人の亡命をたくさん受け入れている。アメリカの学校は飛び級が認められている。年齢や国籍など関係なく、才能のある人の意見を聞く。才能のある人間を普通の人間の枠にはめようとはしないのだ。

私は、真鍋さんのように天才でもないし、普通の人間だ。こんな私でも、アメリカの大学での授業で意見を求められた時があった。私のつたない英語でも教授や生徒たちみんなが、キチンと私の意見を聞いてくれた。

私がアメリカのモールで化粧品を選んでいた時のことだったが、友達に「どれがいいと思う」と相談をしていたら、化粧品売り場の店員さんが「あなたはどれがいいの?」と聞いてきた。その時「はっ」とした。私は自分のものを決めるのに、周りの意見で決めていたのだと。私は知らず知らずのうちに、自分の事を決めるのに、周りに合わせる癖がついていたのだと気が付いた。

真鍋さんの言葉は、とても日本の社会の真理をついている。日本は本当に横並びが大好きな国だ。「和」を乱すものは排除される。LBGTなども最近はかなり認められてきているとはいえども、まだまだ海外と比べると根強い差別がある。会社の会議でも、発言の多くは男性が中心。男性リードの風潮だ。仕事を効率的にするために、やり方を変えようとしても、従来のやり方を長年それでしている人がいるので、変更をすることを阻まれることがあった。どの企業でも、重要なポジションは男性で、サブは女性といった構図は変わらない。今回の岸田内閣のレットカーペットの顔ぶれを見れば、これぞ日本の縮図といったところだろうか。

「和」を重んじる日本の風習を支持するひとは多いが、天才にはこの「和」が窮屈で堪らないのではないかと思う。とても非効率で、後ろ向きな場合が多いように思う。この日本の「和」の文化は、高度成長期の時代には合っていたのかもしれないが、今の時代には合っていない。「イノベーション」が生まれないと、国の成長は見込まれない。「イノベーション」は「和」を重んじる人とはかけ離れた人でないと、起こせないと思う。アメリカはいくつものイノベーションを、短期間で成功させた。MicroSoftビルゲイツを筆頭に、スティーブ・ジョブズなど、GAFAと呼ばれる巨大企業を次々と生み出した。彼らが日本にいたら、果してこのようなイノベーションを日本で起こせただろうか?

以前、10歳くらいの日本人の男の子が、アメリカの大学に通ってるのをテレビで見た。たしか、彼の父親が仕事の都合で、日本に帰らないといけなくなった。彼は日本に帰ることをやめて、アメリカで勉学を続ける道を選んでいた。もしも彼が日本に帰ると、彼は日本の小学校に通い、日本の義務教育を一般の子供と同じように受けないといけない。そのことを彼は理解し、アメリカにとどまることを選んでいた。

日本人は他の人と違うことを嫌う。本当に才能のある人が埋もれてしまっている。

年功序列・縦割り社会・男尊女卑の日本の社会は変わらないし、こういった状況を疑問にも思っていない人が多いのではないかと思う。

日本は天才が育たない環境なので、天才の誕生は期待できない。

才能のある人が益々海外へ流出する事態は、もう止められない状況である。

天才の人や才能のある人たちにとって日本は、魅力のない国なのかもしれない。