mimi5577のブログ

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理想のパートナー💑とは?

3年ほど前に父がこの世を去った。母は父が亡くなった時に、ちょっと「ほっ」とした感じだった。すごく悲しいわけではなく、寂しくなったなぁ~といった感じだろうか。涙に暮れることもなく、葬儀も粛々と終わった。父は複雑な家庭環境で育ったせいか、自分勝手な人だった。亡くなる3年くらい前から認知症になり、本当に大変だった。そして常々、私が母に「お父さんより1日でも長生きしてくれないと困る!」と言っていたせいか、母も父を見送ったことで、肩の荷が降りたのだと思った。

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夫婦にはいろいろな形があるというが、ウチの両親とは真逆の夫婦関係の人がいる。

料理研究家で皆さんもよくご存じだと思うが、栗原はるみさんがそうだ。彼女は1年ほど前にご主人を亡くされている。栗原はるみさんの娘さんの栗原友さんがインタビューでお母様とお父様のご関係を語っていた。

父は2019年8月、半年間の闘病の末に肺がんで亡くなりました。46年連れ添った母は傷心のあまり眠れず、食事もとらずに泣いてばかりいました。あれほど誰かのために悲しめるってすごい。夫婦ってなんだろうと考えてしまいました。いまの私は、夫のためにあそこまで悲しめない気がする(笑)。父と母の結びつきは、それだけ強いものだったんだと思います。

悲しみに暮れても、母は仕事を休みませんでした。そこが母のすごさであり、一方であの忙しさで悲しみを紛らせているところもあるのでしょう。仕事があってよかった。そういう意味でも、父が母に仕事をするよう勧めたのは、大正解だったんじゃないでしょうか。

私が幼かった頃の父はテレビ番組のキャスターをしていて、母は専業主婦でした。それが父に「僕の帰りを待つだけの女性にならないでほしい」と言われたとかで、料理番組の裏方の仕事を始め、あっという間に人気料理家として活躍するようになりました。(婦人公論栗原友「父を悼む母・栗原はるみに、いま何をしてあげられるのか。家族でも、癒やせないことがある」)

栗原はるみさんの旦那さんは、自分が忙しく働いているにも関わらず、奥さんを家の中に閉じ込めることはしなかった。側にいて、いち早く彼女の才能に気づき、彼女の背中を押したのである。彼女の料理本にも度々旦那様が登場されていて、楽しそうにお二人並んで料理をしているお写真を拝見した。彼女の旦那様は美食家であり、彼女の良きアドバイザーでもあったと思う。夫婦関係以上に、いろいろな意味でのパートナーだったのだと。

もう一方は、数々の人気番組の司会でおなじみの「芳村真理さん」。彼女の旦那さんは10年間の「遺伝性の認知症」を患い、闘病の末2年ほど前に亡くなった。彼女も「彼がいない世界は色あせて見えた」と亡くなった旦那様の事をとても悼んでいらした。彼女の旦那様も敏腕ビジネスマンであったが、彼女の仕事の良きアドバイザーでもあったようだ。彼女は女優をしていたが、旦那様のアドバイスで、司会業に転身し数々の人気番組の司会者に抜擢された。その陰には、彼女の仕事の良し悪しを旦那さんが的確にアドバイスしていたようだ。影となり、彼女の才能を見抜き、応援をしていたようだ。

40年くらい前の日本の家庭は、子供が小さいうちは母親は専業主婦で、家事育児を母親が全て担うのが普通だった。経済的理由もなく、小さな子供を置いて働きに出るのは、周りから怪訝な顔をされることが多かった。そんな時代に奥さんが働きに出ることを推奨し、応援をする男性は珍しい事だ。

やはりお二人に共通することは、○○ちゃんのお母さんの人生ではなかった。もちろん経済的に裕福な家庭だったことも、幸せなことだとは思うが、1人の女性として生きてこられた感謝の気持ちを、旦那さんに対して思える事は、夫婦関係を長く続けていくうえで大切なことなのだと思った。お二人の旦那様は奥様の才能を良く知っていて、自分の奥さんに尊敬の念もあったのではないかと思う。でないと仕事を勧めたりはしないだろうし、お二人とも(栗原はるみさんと芳村真理さん)それに応えるべき、努力もそうとうされたと思う。しかし、あの時代に女性が家庭を持ち、男性に交じって一線で活躍するには、夫の支えは必要不可欠だっただろう。

そして、お二人の旦那さんに共通するもう一つの事は、お二人の旦那様は大変なおしゃれな方だったようだ(お会いしたことはないが、お年を召されても、身なりに気を使っていらしたようだ)。多分、おしゃれな人はパートナーにもセンスを求めると思うので、旦那様の影響もあり、お二人(栗原はるみさんと芳村真理さん)には、身なりや生き方にセンスがあるのではないかなぁと思ってしまう。

現代社会は共働きが普通になってきている。しかし、家事・育児の負担は大きく女性側にのしかかってくる場合が多いのではないかと思う。男性が女性の仕事に理解を示しているように見えても、いざ家事・育児分担になると男性は弱腰になるのではないかと・・・。たとえ奥さんが専業主婦であっても、家事・育児をするのが当たり前だと思わないでほしい。

自分が亡くなった時、奥さんにどれだけ惜しまれるのか?男性の真価が問われる時なのではないかと思う。夫婦の形はいろいろあれども、今回のお二人(栗原はるみさんと芳村真理さん)の旦那様のお話を垣間見ると、世の男性は奥さんを1人の女性として、一人の人間として接してほしいと思いました。もちろん、女性も感謝の気持ちを忘れず(/ω\)にしないとね!って、独身なのでこのブログは説得力ないけど・・・(/ω\)素敵なご夫婦の形をご紹介したくて、このブログを書きました。