mimi5577のブログ

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2030年について考えてみる

経済学者のケインズは1930年に100年後の世界を予言した。

ケインズによれば、我々は1日3時間程度の労働で、事足りる時代がくると言っている。

そんな夢のような世界が果して、実現するのだろうか…

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今年が2022年なので、あと8年で2030年。

ケインズが云うように、ロボットやAIに仕事が奪われていっているのは確かだが、今の労働時間の半分以下になるって、考えられない。

まず、ベーシックインカムの導入か、給料のUPをしないと、生活が成り立たない。ベーシックインカムの導入を唱えている人が、ちらほらいらっしゃるが、税収が減るのに、無理だ。ある種の社会主義国家になってしまう。そして、給料のUPをすると、社員を減らし、1人当たりの仕事量が増える。そうすると、否応なしに残業になり、労働時間の短縮など、無理な話だ。

AIなどで、生産性をアップしたらいいではないかと思う人もいるが、そんなに簡単に生産性なんて上げられない。社会人ならほとんどの人が、会社では沢山「クソ業務」があることを経験しているはず。無駄な会議や、ITセミナーなどは、一般的だが、会社によっては、ヒヤリハットを出せとか、改善案を発表しろとか、いろいろと面倒な事が多い。それにより、普段の業務の時間が割かれる。

そして、日本は少子高齢化に突き進んでいる。2030年といえば、労働人口が激減している。我々は老体にむち打ち、なるべく長く働かないといけない。少子高齢化の波は日本だけではない。日本の次に韓国、その次に中国が超少子高齢化に突き進む。少子高齢化の中、生産労働人口は減っているのに、労働時間を短縮するのは、社会主義共産主義国でも至難の業だと思う。

コロナで、テレワークやリモートワークなど、働き方が変わってきたが、根本的な所はあまり変わらないように思う。それどころか、ダブルワークやギグワークなど、新しい形での労働が増えた。多くの人が空いた時間に働く、むしろ、働く時間が増えている。

私が最も危惧している事は、日本の男性サラリーマンだ。特に中高年のサラリーマン。彼らが一番、労働時間が減ると困る人たちではないのだろうか。まず、早く帰宅されると家族(特に奥さん)が困ってしまう。子供が小さいうちは早く帰って、家事・育児を手伝って欲しいと思うが、年をとって、家事・育児などしてこなかった人が、家に長時間いると、邪魔で仕方がないと思う。仕事人間で来た人は、趣味もなく、友達もいないと、もう末期症状だ。そういった人が、仕事の時間が減ってしまうと、余暇をどうすごしていいのか、分からないのではないだろうか。むしろ仕事をしていないと、落ち着かないのではないだろうか。そして、そういった人たちは、仕事がないとアイデンティティーがなくなってしまう。

たぶん、日本はこういった中高年サラリーマンが、お亡くなりにならないと、短時間労働の実現は、無理であろう。なので、昭和・平成・令和と時代が変わっても「亭主元気で留守がいい」は、家内安全の一因であると思う。これからの日本は、元気なうちは働く社会になるように思う。日本人は、本当に働くことが好きな国民性なのだと感心してしまう。

 

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