9月24日に、ドイツで大々的に気候変動対策を求めるデモ集会が各地で起きた。
皆さんもご存じの、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんも、このデモに参加されていた。ドイツの選挙前を睨んでの活動だと思うが、ヨーロッパの若者たちは気候変動問題に大変関心があり、このような活動が活発に広がっているように感じる。選挙にしても、環境問題にしても、日本との温度差を感じてしまう。
日本では年金などの負債を抱えてしまう若者の方が、環境問題よりも深刻になっているように感じるが、これからの若者は、いろいろな負債を抱えていかなければならない。
ここで、気候変動がもたらす負債について、私たち大人世代と、これからの若者世代と、どういった差が生まれてしまうのか?考えてみた。
気候変動がもたらす負債は、目に見えないというか、数値に表しにくいが、確実に言えることは、私たち大人世代より、これからの若者の方が気候変動がもたらす負債を多く抱えないといけないということだ。
例えば、我々の食卓を考えてほしい。毎年夏は鰻、秋になるとサンマなどを食べていた。ここ数年で鰻がものすごく高騰して、今や高級食材の仲間入り。なかなか食べることができない。サンマが旬の秋も漁獲量が減ったりして、食せなかったりする。漁獲量が極端に減ってしまうと、サンマ漁をする人も減っていき、ますますサンマを食べられなくなる。
何が言いたいのかというと、今まで普通に食べられていたものが、食べられなくなったり、値段が高くなったりしている。もちろん家計への負担が増えてしまう👛😱
災害も、数年前は年に1回くらいで、だいたい1か所くらいで大規模災害が発生していたが、今はどこかしこで大規模災害が起こり、いつどこで大規模災害が起こっても不思議ではない状態になっている。その度に、野菜や果物の値段が上がり、家計を脅かしている。
もちろん自分の家などに被害が及ぶと、それがそのまま個人の負担になる。
食べ物の高騰だけだはなく、災害に合うと否応なしに、公共工事が発生する。その公共工事は税金で賄われる。そう、災害にあうとお金がかかる。その負担が年々増えている。公共工事(災害などの復旧工事)が増えるので景気が良くなるのでは?と思う方もいらっしゃるかと思うが、そのお金があったら、もっと違う事やサービスを受けられるのではないかと思う。公共工事も、もっと違うことに予算を回せるはずだ。例えば、子育て支援のための幼稚園や保育所の整備や、渋滞緩和のための公共事業や、医療などのサービス向上などに、災害復旧費用がなければ、そのお金がプラスに使える。
毎回、毎回、災害が起きると「今まで経験したことがない」とか「50年に一度あるかないかの災害」などと言われるが、環境問題は早急に解決しないといけない問題だが、日本だけでは解決できないし、原因が1国だけではないという、複雑さがある。
大国同士の政治的な駆け引きや、見えないところでのお金の動きなど、本気でみんなで考えないと解決しないが、到底無理ゲー😱😱😱。
このまま気候変動による負債が増える中で、私たち大人世代がどうやって次の若い世代へ引き継いでいくか?明らかに、私たち大人世代に責任がある。
しかし、私たち現代人は、今の豊かな生活を手放せない。1度覚えた贅沢や便利な生活は変えられないのだ。世界中が江戸時代のような生活をすれば、地球温暖化は今よりは解決するが、無理だろう。「スマホを手放せますか?」と聞かれて、何人が「はい」とこたえられるだろうか・・・。電気・ガス・水道のない生活を想像できるだろうか・・・。私たち1個人では何もできないが、一人ひとりが今の生活の便利さや有難さを考えてほしい。災害を予防できる場合は、早めに非難をして、自ら命を守る行動をして、なるべく無駄な援助活動などが発生しないように心がけることはできる。日本人は法律や権力でねじ伏せなくても、自ら落ち着いて行動できる民族だと信じている。
そして、世界中のお金持ちや、頭のいい人たちに何とかしてほしいと、他人よがりな結論に達してしまった情けない大人です・・・(/ω\)