mimi5577のブログ

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会社に妖精現る?

コロナ禍でテレワークの比率が上がり、今後もテレワークの流れが続きそうだ。そんな中で、働いていると仕事での居場所がなくなってしまう人も少なくないようだ。

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コロナ前は対面でのオフィスワークだった。なので、仕事が遅かったり、パソコン作業が苦手な人も、他の人(若手社員)の手助けで何とか乗り切っていた。しかしコロナ禍でのオンライン会議や、一人作業でプレゼンや社内報告書を自力で作成しないといけない。

「262の法則」という言葉がある。どの集団においても、全体の2割が会社の期待以上に働き、6割は期待通りに働き、残りの2割は期待以下の働きしかしなくなる傾向が表れることを指す。

どこの職場にも、出世コースから外れたり、希望の部署に配属されなかったりしてモチベーションが下がる人はいる。また、仕事の実績はイマイチながら、職場の雰囲気を明るくするムードメーカーとして重宝されるタイプの人も珍しくない。

だが、テレワークが普及すると、こうした人たちは通用しなくなる。「仕事をしない会社員」などはなおさらだ。“妖精さん”や“社内失業者”は、ますます居場所を失う。

妖精さん”とは、定年間近で目標を見失い、「働き」に見合わない高い給料を得ている年配社員のことだ。(PresidentWomanより)

妖精さん」とはネーミングはかわいいが、内容は少し酷だ。しかし、社内のムードメーカーと呼ばれる人々は、確かに仕事をしない。仕事中にいろいろな人のところに行き、たわいのない話をダラダラとしていたりしている。ある意味、社内の情報ツウではあるが、忙しく仕事をしている立場の人からは、「?」である。

日本型企業の多くは、こういった人を重宝してきた。いわゆるチームワークやアットホームな職場的な・・・(-_-メ)。仕事はできないが、この手の人の方が仕事をバリバリしている人より評価が高かったりする。よく言えばコミュニケーション能力の高い人。

やっと仕事の在り方を気づきだした企業が現れた?とも思うが、こういった人たちを他所へ追いやってもおなじではないのだろうか・・・。「妖精さん」や「社内失業者」の比率が高いのが、大手企業のようだ。やはり大手企業だと、終身雇用の概念で働く人が多く、出世街道から脱落した人たちが企業にしがみついている構図になっている。

日本の労働生産性の低さも、こういった構造が響いているのだと思う。日本は終身雇用の概念が高く(特に大手企業は)ぬるま湯に浸かった状態でも大丈夫な気質がある。そして正社員至上主義が根深く日本企業の歪みを産んでいる。

日本では人材の流動があまりなく、人材の経験値が停滞したままでいる。今までの産業構造ならそれでも機能していたが、これからは労働人口も減少し「妖精さん」が企業の重しになるのは時間の問題だ。

私は長年、正社員も経験したが、派遣でいろいろな企業も経験した。多くの経験の中で「この人仕事が出来るなぁ~」っと関心をした人は2~3人くらいしかいない。

妖精さん」や「社内失業者」の人件費を稼ぐため派遣労働者をいいように使うのはこれ以上やめてほしい。私たちは働かない人(正社員)の調整役ではないのだ。

本当の意味での「同一労働同一賃金」はいつになったら実現されるのであろう。日本の正社員(特に男性正社員)は守られすぎているように思う。

もっと人材が流動化しないと、世の中は活性化されないし、労働者不足の解消にはならないと、日本の会社構造をみてつくづく実感する。