民主主義が定着して、国民は自由を手に入れた。
歴史的にみると、フランス革命から始まっている。
群集心理がフランス革命を起こした。民衆が国を変えたのだ。
まぁ、難しい話は置いておいて、群集心理について、ル・ボンが短絡的な考えに警鐘を鳴らしている。群集心理の中に人がおかれると、思考が停止し、個性がなくなると、説いている。
これは、凄く興味深い。現代社会そのものだ。群集心理は今も昔も変わらない。
フランス革命の話に戻ると、民衆はナポレオンを支持した。しかし、ナポレオンは奴隷制度を再開したり、贅沢三昧であったが、それに民衆は目をつぶったのだ。ナポレオンは民衆の心を掴むのがうまかった。セルフマネジメントが得意な人だったのだと思う。
現代に戻ると、我々は分からないことがあれば、ネットですぐ検索をする。とても便利ではあるが、しかし その検索はネット企業が上位に表示される事柄を意図的に表示させている。
我々現代人は、ネットに載っている事を鵜吞みにしてしまう傾向にある。
なので、少しの失敗や不用意な発言で、すぐ炎上してしまう。
ネットの中の群集。その中の人々は、時に思考が停止し、個性が消えてゆく。
切り抜きのYouTubeを見て、切り抜かれた部分だけで判断してしまう事もある。疑いの目を持って見る人がどれだけいるだろうか？
今や、企業だけでななく、芸能人、政治家、個人に至るまで、SNSはなくてはならないツールになっている。だれでも自由に発信できて、だれでも閲覧できる便利なアイテム。しかし我々が日常的にネットを見ていると、何でこんな広告が入っているの？何でこんな動画がホーム画面にアップされているの？と疑問に思うことが多いと思う。
今の時代の群集心理は、ネットに操られている群集心理の部分が多い。わざと炎上させている人もいる。
これから、日本は選挙が始まる。多分ネットやテレビ・ラジオ・新聞・雑誌等で、いろいろな情報を目にしたり耳にしたりしたりする。そんな中で私たちは自分の頭で考え、個性を失わないように投票したいと思う。もう、パフォーマンスや大判風呂敷に惑わされてはいけない。テレビ・ラジオやネットで言っていることに疑問を持ち、媒体の見出しに惑わされることなく、本当にこの人は日本を今より良い国にしてくれる人なのか？と自分の頭で考えないといけない。その選択が少数派でも、多数派でも、自分の頭で考えた結果を投票しよう。
今やネットの情報がテレビやラジオより早い時がある。あっという間に群集心理が働き、あちらこちらで、炎上したり、時には人を傷つけたりする。人々は大勢の意見に染まっていき、自分の考えが消えてゆき個性がなくなってしまう。大小はあるが、そういった光景を私たちは毎日目にしている。
