先日、大女優:浅丘ルリ子さんが、テレビのトーク番組で、「唯一の悔いは、一人でもいいから子供が欲しかった」と声を震わせてお話をされていたというネットニュースをみた。実際の放送を見たわけではないが、感慨深い一言だと思った。
今時は、昔と比べて産休が割と取りやすい風潮になった。
現在の妊婦の取り巻く状況は、先進国の中ではマダマダだが、昔と比べて少し前進した。
今から20~30年前は、結婚をしても仕事を辞める人は少なくなったけれど、出産をキッカケに仕事を辞める人は多かった。
そして、そんな中でも仕事を辞めず出産をして、2人目の妊娠をキッカケに会社から辞めるように勧告される人がいた。
昔の女は、仕事か育児か二者択一が多かった。
1度仕事を辞めてしまった女性の多くは、子育てが終わり、再度働こうと思っていても、同じ仕事にはつけない。
そして、子供が小さい頃は、子供が熱を出した時、子供がけがをした時、対応のほとんどがお母さんなのである。
だいぶ以前に「アグネス論争」が勃発した。
知らない人がいるかもしれないが、30年以上前に、アグネス・チャンが子供を連れて仕事場へ行く(子連れ出勤)ことへの賛否が起こった。
当時は職場という聖域に、子供を連れていくなど、言語道断といった風潮だった。
現在も、職場に子供を連れてなど、無理ゲーだ。
女性は、出産のタイムリミットがあるが、それ以上に出産機会のリミットの方が大きいように思う。
生みたくても生めない女性が、大勢いるのではないかと思う。
「男女雇用機会均等法」が施行されて、30年以上経つが、男女の開きはさほど30年前と変わらない。
(やはり、ココにも「老人による、老人の為の政治」が・・・)
私は「少子高齢化」で1番に取り組んだ方がいいと思うのは、女性の賃金UPと多くの女性を役職に就けるべき。
先進国の中で、少子高齢化に歯止めをかけたのは、やはり一番が「お金」。
女性を経済的な理由で縛るのはナンセンス。
今の女性は、生めて1人。
2人目・3人目ともなると、周りの環境や経済的な不安を取り除く必要がある。
そして、次に考えるべきは「3号さん制度:第3号被保険者」。
3号さんは、子供がいなくっても、保険料は配偶者が加入している厚生年金や共済年金が一括して負担するので、個別に納める必要がない。
昔は、1人の女性が2~3人は生んでいたので、この制度は機能していたが、現在の状況では、年金が枯渇するのは火を見るよりも明らか。
せめて、子供の人数や、家庭の状況に応じて負担の軽減措置を決めるべきだと思う。
子供にお金がかかるのに、子供を育てていない世帯と多く子供を育てている世帯と同じはおかしいと思う。
どう考えても、女性を家庭に納める制度としか思えない。
奥さんを専業主婦にしたいなら、旦那さんが保険料を負担すべき。
そのお金は、これからの子供たちに使うべきだと思う。
もっと自由に、女性が子供を産める環境になってほしいと、切に思う今日この頃。